30代からの医学部学士編入合格への道

医学部学士編入試験合格に対する周囲の反応

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医学部学士編入試験の特徴
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学士編入試験を行っている大学一覧
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入試科目が少ない
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大学側が学士編入者に求める人物像について
何校でも併願可能
 学士編入試験合格作戦
学士編入試験の流れ
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分野別対策法
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・数学〜高校数学から大学教養課程まで
・物理〜高校物理を復習する
・化学〜高校化学を復習する
・生物・生命科学〜論述のための正確な知識を
・小論文〜医療のトピックス/志望動機
・個別面接・集団面接・集団討論
医学部に入ってから
学士編入生の学生生活〜勉強・学生との交流
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CBT(Computer Based Test)・OSCEとは?
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医師のキャリア・学年について
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学士編入者の初期研修・その労働と賃金の実際
当直勤務の実際〜当直はつらいよ
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臨床で役立つ医学書のコーナー
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医師の収入〜病院勤務医と開業医
賃金と経営に対する意識はあったほうがよい
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医学部学士編入:合格に対する周囲の反応

医学部学士編入試験の狭き門を突破して見事合格を勝ち取った時の嬉しさは、はるか昔、東大に合格した時の嬉しさをはるかに超えていたことは 筑波大学医学類学士編入試験合格発表で詳しく述べた通りですが、 僕が合格したという事実に対する周囲の反応について少し振り返ってみたいと思います。

そうだ!医学部入ろう!と思い立ったわけ でも述べた通り、そもそも僕は独身でしたし、会社の将来も不透明な状態であったこともあり、会社を辞めようが第2の人生として医師を目指そうが 両親は反対しませんでしたし、僕も東大卒にしては冴えない人生だと大きな不満とストレスを抱きながら毎日を送っていたため、 今までのキャリアを捨てることに何の躊躇もありませんでした。

それでも軒並み高倍率の国公立大学医学部の学士編入試験で、まさか一度の不合格も経験することなく 一発合格を果たしてしまったのは幸運以外のなにものでもなく、 幸いなことに、そのあまりの早さのため、僕が「医学部を目指している」という事実は両親以外ほとんど誰にも知られていませんでした。 一言で言えば「いつの間にか医学生になっていた」という状況です。 だから「周囲の反応」とはいえ、リアルタイムの反応とは言えないところがむず痒いところです。

まず合格した時、僕の次に大きなリアクションをしたのは実は父でした。 東大を卒業して出世するはずだったのに出世どころか退職して勉強に没頭する僕を見て、本当に大丈夫だろうかと心配になるのは 親心というもので、俺はとんでもないことをしている、本当に親不孝なことだ、だったら最短で第1志望に合格するしかない、 それが最大の親孝行にもなる、と考えていたのでした。 そしてそれが実現したわけですから、喜びもひとしおでした。

両親は自営業をしているのですが、父は取引先の来客があるたびに、誰彼かまわず「うちの息子は・・・」という調子で この話をするようになり、僕自身が「もう俺の話をするのはやめて」と止めたくらいでした。 最後の頃は病気がちになり、頭のネジも緩んできていたのだろうとは思いますが、 それくらい父親は僕の医学部合格を喜び、医師になることを楽しみにしてくれていました。 このように過去形で書いてしまったのは、父は既に他界してしまったからです。

その他、知人や親戚からも同様のリアクションがありましたが、不思議なことにこのリアクションの大きさは東大理T合格の時をはるかに超えていました。 繰り返しますが、これは僕にとって本当に不思議なことでした。 東大の理Tは模試の成績もよく、受かるべくして受かったことは前述した通りですが、A判定を連発していたという事実は両親のみが知っていることで、 周囲の誰も知らなかったことなので、リアクションの大きさには影響はないはずです。 ただ純粋に、東大理Tに合格することよりも、国立大学医学部医学科に合格することの方が 周囲に与えるインパクトが大きいという事実を僕という1人の立場から比較対照できたことに大きな意義があるとも言えます。

僕としては、遠い昔、私立高校に半ば軟禁されて連日、半強制的な自主学習をさせられて、 あまりに辛すぎて退学が頭をよぎったことも一度や二度ではなく、 「こうやって青春をつぶされたのだから、最低でも東大に入らなければ俺は負け組だ」と思いつめていたのですが、 ここまで勉強しても東大合格ラインを超えるのはなかなか大変でした。高3時代には抑うつ状態となって頭が回らず成績も急降下して 一浪してしまうことになるのですが、そうやって幾多の紆余曲折の末に勝ち取った東大合格よりも、今回の筑波大医学類の合格の方が 周囲からの反応が明らかに大きいことに正直戸惑いを覚えたのも事実です。 僕は一度目の受験生時代、医学には全く興味がなく受験したこともないのですが、もしあの時、医学部を受験していたら 今頃は中堅からベテランの域に差し掛かる医師になっていたのだろうな、と思うと同時に 周囲からの反応はこれほど大きかったのかな、と思うと、東大を目指したのは間違っていたのかな、とふと思ってしまう瞬間もありました。 でもあの時の僕は東大を目指す以外にない状況でした。高校生時代はクラス全体が東大至上主義だった、そして僕は東大に合格する以外、 僕の辛かった3年間を帳消しにできる方法はないと思っていましたし、東大ブランドにも惹かれていたのも事実ではあったため、 当時は選択の余地がなかったわけです。それに今となっては東大卒という学歴・肩書きも色々な場面で何かと味方してくれてもいますし、 僕の苦多き人生の最大の勲章でもあるのだと考えて、自分自身を納得させるようにしています。

何だかつまらない独り言のようなことをつらつら書き綴ってしまってすみません。 要するに僕が言いたいのは一言、医学部に入って医師になるというのは、東大(理V以外)に入ることよりも周囲に与えるインパクトは大きい ということです。これから医学部再受験、医学部学士編入を目指す皆さんは、合格した暁にはこのような賞賛の嵐に遭うことは間違いなしです。 そのような明るい将来をイメージできれば、勉強へのモチベーションも格段に上がるのではないかと思います。

皆さんのご武運、ご健闘をお祈りしています。

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